2003年11月22日 オーバーヒートか

先日、朝早く起きて東名高速を横浜から一路浜松へ爆走開始 -- ふと見ると、水温計の針がレッドゾーンに振り切れています。このまま浜松まで行くと帰れなくなる可能性大です。次のインターで降りてゆるゆると引き返しました。帰ってから観察すると、水温計の針は振り切れているのに電動ファンは回っていません。水温計用の水温センサと電動ファン用の温度スイッチは別です。リザーブタンクのフタを外しても蒸気が噴き出してくる気配もありません。もしかすると本当にオーバーヒートしてるんじゃなくて水温センサが壊れてるだけなんじゃないか。そうだそうに違いないと、水温センサを注文しました。
これがラジエターに取り付けられている水温センサです。純正部品をイタリアから取り寄せると恐ろしく時間がかかりそうなので、一か八かフォーサイト用を注文しました。エンジンがフォーサイト用ならラジエターまわりも同じなんじゃないかと思いました。
これがフォーサイト用のラジエター水温センサです。X9-250用とばっちり同じです。さっそく取り付けました。
エンジンをかけてみると、アイドリングなのに数分でレッドゾーンに振り切れました。推理は大外れです。
しかしこのくらいの失敗では元工作少年はへこたれません。

車体右側のフェアリングを外してエンジンが見えるようにしました。観察すると -- ありました。サーモスタットのケースに埋め込まれた怪しげなオーラを発する部品が水温計用の温度センサです。かなり怪しいです。

お湯を沸かしています。コーヒーを入れるためのお湯を沸かしているのではありません。水温センサをお湯に入れて、沸騰したときの水温計の針を見てみようと思ったのです。

配線を延長して水温センサをお湯に入れました。すると水温計の針が上がっていきます。水温計はここの温度を測っていたんですね。

沸騰したときの水温計の針は振りきったところから一目盛戻ったところです。まあそんなものなのでしょうか。とすると壊れていたのはサーモスタットだったのかなあ。

それにしてもなかなか沸騰しませんでした。2Lのヤカンのお湯はあっという間に沸くのにマグだとなかなか沸かないようです。マグが小さいので炎がマグの外に逃げて底が暖まりにくいのではと推理しました。そうに違いありません。

作業が終わってお湯をこぼすと、マグの底がぱんぱんに丸く膨らんでいます。でも内側を見ると底は平らです。そうだ、このマグは冷えにくいように二重構造になったやつだったんだ。なかなか沸騰しなかったわけです。私は自分がバカだと薄々気づいていましたが確信に変わりました。
怪しいサーモスタットを外しました。昔ポンコツの英国車に乗っていたときは、サーモスタットを一年中外していました。無くても別に困りませんでした。

サーモスタットを外してエンジンをかけてみるとアイドリングで水温計の針が振りきれることはなくなりました。近所をちょっと走っても大丈夫です。直ったのかな?

その足でお世話になっているバイク屋さんに行ってサーモスタットと、ついでに水温センサを注文しました。

クーラントも交換しました。エンジンの下のドレーンボルトを外して古いクーラントを抜きました。

リザーブタンクに水道のホースを突っ込んで水を補給しながらエンジンを回してフラッシングしました。

さて試走です。近所を少し走り回ったあと第三京浜にのりました。すると水温計の針がじりじりと上がりレッドゾーンに入ってしまいました。電動ファンは回っていません。ゆっくり走っても針は降りてきません。エンジンをかけて数分で針が振りきれることは無くなりましたが、これでは直ったとは言えません。またもや推理は失敗です。
センサが壊れているのか本当に水温が上がっているのかが判りません。そこでデジタル水温計なるものを買ってきました。高いですが真相究明のためにはしかたがありません。奮発しました。

組み立てたフェアリングを再度外して、エンジンに埋め込まれた水温センサをデジタル水温計に付属したセンサに交換します。が!!ダメです。センサのネジ部分のピッチが違っていて取り付けられません。

撃沈です。散財してしまいました。

朝八時から作業を始めたのにもう日が暮れてきました。元工作少年はへこたれました。

2003年12月13日 オーバーヒートか(2)

久しぶりの雨じゃない休日です。いまさらバイク屋さんに泣きつくのも恥ずかしいので自分でなんとかしなくてはいけません。でも屋外での作業が寒い季節になってきました。
新しい水温センサとサーモスタットです。これで直るでしょう。期待に胸が膨らみます。
取り付けてエンジンをかけてしばらくすると水温計の針はレッドゾーンへ直行です。また推理が外れました。水温センサとサーモスタットを交換したのにどうしてでしょう。ウオーターポンプが壊れているんでしょうか?でも本当にオーバーヒートしてるんだろうかという疑問も残っています。
ということで、デジタル水温計のセンサ部分だけを買ってきました。前回買ったデジタル水温計のセンサ部は、ネジのピッチが違って取り付けられなかったからです。
デジタル水温計を付けて走り回りました。水温は60度ちょっとまでしかあがりません。やはり本当はオーバーヒートしてるわけではなかったようです。

これがわかるまで長い道のりでした。

取扱説明書にのっている回路図を見ると、水温センサのケーブルはハンドルカバーの下に入っているコンピュータの回路基板に行っています。さっそく基板を外してみました。
かなり汚いハンダ付けです。そしてハンダ付けの後ろくに洗浄もしていないようで、あちこちにハンダのくずやフラックスがくっついています。

この写真では写っていませんが、チップ抵抗とチップ抵抗の端子の間にもハンダくずがこびりついていました。歯ブラシで基板をゴシゴシこすって掃除しました。

そしてデジタル水温計のセンサを外して元の水温センサに戻しました。
走り回ってみると -- 直っています!

水温計の針は真ん中を指してびくとも動きません。信じられません。いったいなんだったんでしょうか。水温センサは高温になると抵抗値が小さくなるサーミスタです。回路基板上のハンダくずがどこかにショートして見かけの抵抗値が小さくなり、温度が上がったように見えたんでしょうか。いろいろやったけれど、決め手は歯ブラシだったんでしょうか。謎です。でも直ったんでいいことにしましょう。

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