2003年6月8日 ブレーキレバー交換+レバー比を左右で違える

ブレーキホースをステンレスメッシュに交換し、ブレーキの前後連動を解除し、リアブレーキにダミーのキャリパーを付け、ブレーキフルードの種類も変更しました。これで当初の左右レバーのタッチの違いもずいぶん似てきました。しかし、ブレーキについてのにわか勉強の結果、もうちょっとなんとかしたいと欲がでてきました。
そこで、レバーを遊びと角度を調整可能なものに交換し、ついでに左右のレバーのレバー比とやらを変えるという荒技に打って出ました。
上がオリジナルのレバーです。華奢な感じですがブレンボのマークが刻印されています。買ってきたのはDUCATI純正ブレンボ旧OEMマスター用というわけのわからん難しい名前のブレーキレバーとクラッチレバーです。これはかなりごつい感じですが、レバーの長さは長短方向ともにオリジナルと同じです。手前のレバー方が大きく見えますが自然現象です。
しかしながら、軸となるボルトの穴径が全然違います。オリジナルは直径8mm、買ってきたのは12mmです。そのままでは取り付けできません。

しかし、ここがミソなのです。ナップスのガラスショーケースを物欲しそうな顔をしながら覗き込みつつ思いついた技を使います。

これは直径12mm長さ11mmのアルミ棒です。東急ハンズで買ってきました。これの真ん中に8mmの穴を空けてレバーの軸の穴にいれれば、立派な12mmと8mmの変換スペーサの完成です。しかし、それでは太陽もまだ高いのに一件落着してしまって面白くありません。
そこでセンターをずらして8mmの穴を空けました。右の前輪用レバーは、レバーの短い方の腕を1mm長くしました。これでレバーストロークが少し短くなり効きが少し悪くなるはずです。効きが少し悪くなっても問題ありません。フロントダブルディスクでもともと超猛烈に効くからです。左の後輪用レバーはレバーの短い方の腕を1mm短くしました。これでレバーストロークが少し長くなり効きが少し良くなるはずです。

偏芯スペーサの完成です。

偏芯スペーサをレバーに接着しようかと思いましたが、レバーの穴の中でスペーサを回転できればレバー比を微調整が出来ることに気づきました。接着するのはやめにしてネジ止め用にM4のタップをたてました。
偏芯スペーサをネジで止めてできあがりです。ボール盤も万力も持っていないので電動ドリルいっちょうで作りました。穴を垂直に空けるのはかなり難しかったです。
マスターシリンダに取り付けました。レバーだけDUCATIです。ちょっとうれしいな。写真だとレバーが白っぽく写っていますが、実際はもっと黒っぽいです。

ハンドルカバーのプラスチックがレバーに少し当たるので、このあと少し削りました。

レバー比を左右で違えたことによって、マスターのシリンダ径を変えたのと同じような効果が得られたんでしょうね。以前は右レバーが軟らかくてストローク大、左レバーが堅くてストローク小だったんですが、左右同じくらいになりました。レバー角度を調整し、遊び調整をするとほとんど同じ感覚にできます。最終的には実際に走ってブレーキをかけたときの感触が同じになるように調整しました。
後輪ブレーキの効きも良くなったように思えます。期待効果でしょうか。

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