2005年6月25日 フロント・スプロケットの歯数を減らす

二速では回転が低すぎるし一速ではトルクがありすぎてぎくしゃくする場面が苦手です。減速比を変えるためにフロント・スプロケットの歯数を15から14に減らすことにしました。
プラスチック製のカバーの奥にフロント・スプロケットがあります。
カバーを外しました。周辺が思い切り汚れています。
エアー・インパクト・レンチでナットを外します。ホームセンターで格安で買ったインパクト・レンチです。最大トルクは352N・mと表示されています。コンプレッサーの空気圧は8kgf/cm2弱です。一撃でナットが外れると期待したのですが、実際は百撃くらいで外れました。これは指定締付トルク186N・mのナットです。インパクト・レンチが弱かったのか、ナットが強く締まりすぎていたのか、こんなものなのかは不明です。
無事にナットが外れました。しかし、スプロケットを指で思い切り引っ張ってもびくともしません。予想していなかったので途方にくれてしまいます。
引き出しの中にこんなものがあったのを思い出しました。少なくともこの十五年は使っていません。この道具の名前もわかりません。インターネットで調べたら「プーリー抜き」とか「プーラ」ということがわかりました。
プーリー抜きの腕の先のツメをスプロケットに引っかけ、中心のボルトを締めていくと、見事にスプロケットが外れてきます。感動しました。
しかし、チェーンがクラッチのスレーブ・シリンダーに当たってしまい、もうちょっとのところで外れません。スレーブ・シリンダを外しました。
スレーブ・シリンダを外すと、裏側はチェーンから飛び散った汚れでベトベトです。汚れがシールの内側に入らないように細心の注意をはらいました。
ついにスプロケットが外れました。
左が外した歯数15のスプロケット、右が歯数14のスプロケットです。ひと回り大きさが違います。
新しいスプロケットをセットしました。
トルクレンチを使って186N・mで締め付けました。これにはかなり苦労しました。リア・ホイールとスイング・アームに角材をかまして周り止めにしたうえで、渾身の力で締め付けました。
スプロケットが小さくなったのでチェーンがゆるゆるになりました。調整をしようとスイング・アームを見ると、こんなシールが貼られています。シールには「サイド・スタンド状態でたわみ32mm」と書いてあります。しかし、オーナーズ・マニュアルにはセンター・スタンド状態で30mmと書いてあります。どちらが正しいのでしょう。オーナーズ・マニュアルを採用することにしました。センター・スタンド状態で30mmのたわみに調整するとサイド・スタンド状態では25mmになりました。
ホイール・ベースが数ミリ長くなりました。
使った工具です。コンプレッサー、エアー・インパクト・レンチ、プーリー抜き、六角レンチ、ボックス・レンチ、トクル・レンチ、ハンマー、マイナス・ドライバー、などを使いました。
とりあえず家の近所を走ってみました。いままでクラッチを切ってまわっていた小さな曲がり角も二速でそのまま曲がれたりして乗りやすくなりました。山の低・中速コーナーでどんな感じになるか楽しみです。

[2005.06.26]朝早く家を出て、熱海から伊豆スカイラインの玄岳までのくねくね道を走りました。低回転でもぎくしゃくしないので、かなり走り易い感じです。満足しました。ひょっとしたら乗りやすすぎるかもという気がしなくもありませんが。

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